【J2】J2降格して即J1昇格したJ2舐めてないクラブ達
「J2を舐めてる降格クラブは昇格出来ない」的な話題をチラ見したので、これまで「J2降格したけど翌年即J1昇格したよ」という「J2舐めてませんでしたクラブ」についてインターネッツを使って調べて(背番号変遷を流し見た程度)みました。
時間がある方は寝っ転がりながらでいいんで読んで下さい。
では、はじめましょう(←溢れるWindows10感)
◆J2を舐めずに降格後一年で昇格していったクラブ達
1999年:札幌*1←ここには前年の降格クラブを記載します。
→該当なし(昇格に至った川崎、FC東京はこの年Jリーグ「加入」)
2000年:浦和、平塚
→浦和レッズ(主力大量離脱なし)
2001年:川崎、京都
→京都パープルサンガ(主力大量離脱なし)
2002年:C大阪、福岡
→セレッソ大阪(主力大量離脱なし)
2003年:札幌、広島
→サンフレッチェ広島(主力大量離脱なし)
2004年:京都、仙台
→該当なし
2005年:前年降格クラブなし*2
→該当なし
2006年:神戸、東京V、柏*3
→柏レイソル(主力大量離脱あり、ディエゴ凄かった)
→ヴィッセル神戸(主力大量離脱あり、三浦淳宏残留、特に朴康造がヤバかった)
→京都サンガF.C.(結構入れ替えた感じ。徳重取ってくるあたり渋い)
→サンフレッチェ広島(監督留任*6、主力概ね残留、鬼の成績)
2009年:札幌、東京V*7
→該当なし
2010年:柏、大分、千葉
→柏レイソル(監督留任*8、主力残留、レアンドロ・ドミンゲス加入)
→FC東京(監督留任*10、主力残留、夏に半引退のルーカス補強して他チーム為す術なし)
2012年:山形、福岡、甲府
→ヴァンフォーレ甲府(監督は城福浩、主力大量離脱も補強が奏功)
→ガンバ大阪(監督長谷川健太*12、主力残留、宇佐美途中補強)
→ヴィッセル神戸(監督留任、ポポと反則ボランチエステバン補強)
2014年:磐田、湘南、大分
→湘南ベルマーレ(監督留任チョウ・キジェさん3年目、武富などレンタル延長するものの離脱した主力選手も多く、パッと見だと本項の舐めてない云々の話にそぐわない例だと思うので正直困る。この年の湘南も08年の広島的に滅法強かった)
2015年:大宮、C大阪、徳島
→大宮アルディージャ(監督留任、主力をある程度放出も加藤順大他の補強が強烈だったし家長がとにかくヤバイ)
2016年:松本、山形、清水
→現在好位置につけている松本と清水、どっちもチーム崩壊レベルの放出はしてないし、補強も機能(≒出場)していて、あと両チームとも監督*13がJ2を知り尽くしてる(と思う)。また、どちらのチームも攻撃と守備の形が後半戦にかけて完成してきて隙がなくなってきてる印象なんで、追われる側のチームを応援する身としてはすげぇイヤ。
「主力大量離脱」といっても「降格しちゃったし仕切り直す必要もあるんでこれまでお疲れ様でした」的な放出や引退という事もあるようですし、精査したければもっと降格年の出場時間とか見たほうがええとは思います。その辺の事情はあんまり考えず、ざっくりした印象ベースだと上記の感じでございました。また、やはり予算規模見てないイメージのお話ですが、やっぱ太い後ろ盾があるクラブが一年での昇格してる感はありますね。(上記の中だと甲府と湘南のみが例外的と言いますか)
◆金掛けないとJ2残留なの?
そんな事はないと思いたいけど、概ねそうだろうとも言えそうで、とても世知辛い。「舐めてない≒金をかける」は概ね言えるかな?と思いますが、ここに名前の上がらなかったクラブ(つまり「降格してからちゃんと金もかけたけど昇格出来なかった」辛い結果のクラブ)も例示は避けますが少なからずある訳で、「金をかけた(≒舐めてない)けど、だからと言って必ずしも昇格できるとは限らない」という当然の残酷さが存在するのもまた【日本最高峰のリアルフットボールリーグJ2】の恐ろしいところ(※J2に限った話ではない)な訳でございますね。年々中位クラブの予算も伸びてきてますからね。黙ってたらPO圏にも入れずJ2二桁順位とかに埋没しますよね。これは本当に怖い。
◆J2は舐めると苦い(たぶん)
最後になりますが、降格の翌年即昇格出来なかったクラブが即ちJ2を舐めていた訳では当然ありません。(特にゼロ年代半ばまでは降格で露骨に経営がヤバくなるって雰囲気でしたし、降格後舐める舐めない関係なくただ純粋に金をかけられなくなったクラブもたくさんあったでしょう。あったでしょうっていうか、あるんだよ)その辺を揶揄するのは大変悲しい事です。避けるべきです。
ですので「当時史上最速での降格をキメてしまい*14、そのJ2から早く脱出を願ったばかりにチームの整合性も考えず無理にカネかけて頑張って豪華な補強して、前年のS級素人*15での大失敗はもう懲り懲りだとばかりにJで実績のある監督*16も連れてきたけど、まず降格した年度の主力*17が連れてきた監督大嫌いで退団した上、補強した選手もまた監督と仲違い*18だ、やれホームシック*19だ、酔って問題起こす*20わ、気がついたらン億円レベルの3外国人選手が全員おらんなった上に当の監督もサヨナラするわでチームは完全に空中分解*21。当時新潟の監督*22に「あすこのサッカーマジギャンブルwwww」的なこと言われた上、その年までの無理が祟って爪に火をともすというか株に火を灯す*23ような経営をつい最近まで余儀なくされて、予算を拡大する為の経営戦略なんか夢のまた夢だった試される大地のJクラブ」の話はよそう!
以上!
ショアッ!!!!
*1:「降格」って言うけど、1998のJ1参入戦参戦クラブ決定レギュレーションは「97、98の2シーズンの勝ち点で決定する」ってなってて、コレお前、97年をJFLで過ごした札幌は無茶苦茶な成績出さないと参戦回避出来ねぇじゃねぇかふざけんなってのはそれだけで怨嗟の蠱毒を作れそうな話になるんでここではその辺にしておきますし、参入戦で一回でも勝てば良かったとか言うけどそれが出来ない場合だって普通にあるじゃねぇかよリーグで相応に頑張ってたのに何でだお前ホントにふざけんなクソがとは思いが及ぶ都度思いますですね
*2:J1のエクスパンション(16→18)と、柏vs福岡の入れ替え戦でJ1の柏が勝利した為
*3:伝説と言える「ペナ際でのファウルの瞬間小瀬の照明が全部消える」「再開時の柏間接FKに対して繰り出された甲府名物『人は城、人は石垣』」「日立台に太陽が沈んでいきます」「バレーダブルハットトリック」の入れ替え戦
*7:磐田は入れ替え戦で仙台と対戦し、ロスタイムに梁勇基のシュートを川口能活が顔面ブロックするなどのビッグプレイもあり、九死に一生を得る
*9:伝説の「浦和に期待した僕が馬鹿でした(cv権田)」
*10:大熊 the 兄
*11:前人未到空前絶後の「9月降格決定」
*14:後年、自ら更新
*18:ホベルッチ
*19:ベット
*20:ウィル
*21:張外龍さんが「2年連続で同一クラブ別ディヴィジョンでのスクランブル登板を果たす」という多分結構な珍記録を達成
*23:豪快な減資