涼を求めて平和の滝
先週から札幌は大変に暑い。
札幌が暑くて困るのは何かというと、エアコンが無いことだ。
エアコン用の穴、エアコン用の電源、古いマンションなんかはそんなものありはしない。
仮に工事を手配したとしてひと月ぐらいは先になるし、その頃には耐えられないというほどの暑さではなくなっているだろう。
例年であれば一週間程度耐えれば後は流れでお願いしますぐらいの雰囲気で夜には涼しい風にあやかれた。
だが今年は違う。
何をどうやってもエアコンのない部屋は段々と30℃に近づいていく。我が家も日射があり発熱著しい西側ベランダの窓を締め切り、部屋の入り口も完全に閉鎖。一室を犠牲にする形で居住空間を比較的穏やかに保とうという腹づもりであり、それは概ね奏功していたのであるが、俺と嫁様がキャッキャウフフとしていれば、室温は(西側ブロックほどではないが)上昇してゆく。頭がボーッとして顔が火照る。
このままではジリ貧だ(土曜に続き、この週末2回目)
車に乗る。ハンドルで手を火傷したかと思った。
冷房をゴリゴリに効かせて涼を得んとする。
涼しい風は涼しいが、窓からの日射はジリジリと体力と水分を奪っていく。
海は……日陰がない。殺される。
水……湖か?支笏湖も水に触れられる場所は限られている。なんというか、保証がない。
京極の湧水公園……遠い。あと、死ぬほど混んでそう。確実に涼は手に入るが、流石にその為に午後から中山峠超え2時間ドライブは骨が折れる。
ならば……滝……滝だ!
札幌市内の滝を検索。
平和の滝(西区)というのがあるようだ。
グーグルマップに示された、訳のわからん道を走り、たどり着いた平和の滝は……
思ってたより全然マジの滝だった。
一番下まで順繰りに降りさせてもらい、パシャリ。暗く、涼しい。(ちょうちょにめっちゃたかられて悲鳴を上げそうだったが、根性で耐えた)
水を触りたい欲望が首をもたげるが、俺はギックリ腰5日目のまだ身体中ガチガチマンなので、無理はしない。引き上げよう。
なんかマナーレスな人も当然おるんやろうなという辛い看板を心に刻む。
その後、星置の滝に行こうと思うも車を停める場所がなく、適当に車の冷房を味わいつつ、帰宅。
外気温は28℃、部屋の室温は30℃。
まだまだ暑いが、昼間はもっとエグかったろう。
俺も嫁様も、いかに車のエアコンで最悪はしのげたとはいえ、大いに体力を損耗している。
札幌における猛暑は、エアコン未導入の我々のような人間にダイレクトに影響する。
政府は……五輪は……十万は……
多少最悪よりもマシになった最新の予報を見て、俺は、冷蔵庫に残った野菜を刻み、醤油と酢、ほんだし、砂糖を混ぜた漬けダレを煮切って、野菜にぶっかけて揉み砕き、ジップロックの安いやつに詰め込むのであった。
夏を、生き抜こう。
おっととっと夏だぜっていうけど、エアコンなかったらホントに削られ続けるだけじゃねぇか……*1
※我慢が要らない程度にぬるい水風呂(というか、お湯の最低温度に水を足したみたいな感じ)を入れて、浸かる事で、火照りは抑えられました。冷たい風が流れるまでは水風呂で凌いではいかがでしょうか。
生き抜いていこうな!
〜fin〜
*1:あと、銅線泥棒って組織犯罪ですよね……