新型コロナウイルス感染症という未曾有の全世界的疫病により2020,2021と開催が見送られていた北海道マラソン(この2年は東京オリンピックに被るのでもともとやってたかどうかは定かではないが、五輪でやりませんってなったのって大通公園の札幌ビアガーデンだっけ?)が、3年ぶりに開催されるというので、俺はこの2年を怠惰に殆ど走らず過ごしていたにも関わらず「まぁ2万人?が走るとはいえ、制限時間と1時間増しの6時間になるし?歩いてでも完走余裕でしょwww」とエントリーを敢行。
結果……
泣きこそしなかったが、制限時間の5分前完走という「致命傷で済んだ」ような完走と相成った。
(マスクメダルバイティング。これなら唾液も付かずに安心だね♡)
我、北海道マラソン2大会連続完走者である。
(フルマラソン通算成績は10戦5勝、5DNF)
(大体この10秒前ぐらいにゴールしてたと思う)
では当日の写真達だ!
例年であれば徒歩で荷物置き場に向かうのであるが、今年は参加者大幅増とコロナ対策もあってか、クソ遅ランナーの荷物置き場は実に大通駅から地下鉄一駅分西側にある西10丁目と相成り、流石に徒歩で向かうとえげつなみが増すこともあって地下鉄を使う。
西11丁目にある五輪モニュメント。凄く羨ましいので俺も写真を撮りたいが、団体さんが撮っててなかなか空かなかった。まぁ、そりゃ撮りたいよね!
なんやかやで空いたので写真。撮っていただいた方は道中沿道応援もされており、そこでも御礼を申し上げた。ありがとうございました!
ちょっとちゃんと読んでないんですけど、これ、東京オリンピックでなく、札幌オリンピック(冬季)の奴……なの?
西の果て、10丁目Iブロック。ここには5時間以上かかることが予想される持ちタイムの無いランナーが詰め込まれるリタイア見込み者の煉獄。なんと言っても、スタート地点まで1km弱、スタートは号砲から15分遅れ、そもそも走るのが遅いからどうしても真昼の暑さの中長時間過ごさねばならないという、あと、仮に走りきれたとして、実に大通4丁目から6丁分歩いて荷物を取りに来なくてはならない、地獄を煮詰めたような、弱き打ち棄てられしランナー達の掃き溜めが、ここなのだ。
どういう活動をされているのかは存じ上げないのですが、「かっぱちゃん*1」というコスプレ?というか、毎年見た目に強い被り物をされて走っておられるランナーの皆様と写真を撮らせて頂く。
これで走り切るんだから化け物ですわ!(熱中症に注意!と掲示されてるが、あの中はどうなってるんだろうか……)
2019年大会ではお二方と写真を撮らせて頂き、完走できたので験担ぎも含めてお写真を!いや、マスクは勿論だけど、タイツ全身て、すげぇ……
通りの奥に横向き警察車両があると、真・女神転生(初代)感ありません?あるんだよ!
その車両のマーク。強い。日本で一番悪い奴ら(←失礼)
そんなわけで最後尾から号砲というか、カウントダウンからのスタートが宣告され、わ〜!って拍手で盛り上がるのだけど、ビタイチ動きません。
ようやくスタート。この段階で15分浪費し、更に1km弱(800mぐらい?)歩いている。
8kmぐらい?平岸通を自宅の近所まで走る。
個人的な事で言うと、ペースは普段のランニングならまぁ心拍140を超えないぐらいのもの(キロ7分強)だったのに、何故かこのマラソンにおいてはずーっと150を超えていた。マズいなとは思ったが、どうにもならない。
いつも渡ってる橋を渡る。朝早めなのもあり風が体温を下げてくれる。この手前の補給エリアでは既に紙コップが切れており、DAKARAをペットボトルから手に注いでもらって飲むという謎ご褒美を頂いた。(楽しさがMAXになったであろう男子から、足に向かって勢いよくDAKARA噴射を受けるというアトラクションもあった。若いって、いいよな……!)
シンゴジラの冒頭のような創成トンネル。蒸し暑いが日陰なのはありがたい。(出たら涼しい風が吹いてて、あ、外のほうがいいですね……とはなった)
五輪コースのレガシー北24条通り。手稲山が見えて、よい。五輪の3周コースは最初「ええ〜?」と思ってたけど、地味にコース形状が複雑なのもあり、駆け引きがよくわかって男女共にすげぇレースとして面白かったのを思い出した。
みんな大好き新川通。この頃には足元が怪しくなっており、ちょっとヤバいかもと思い始めている。関門は大丈夫でも、脚がヤバい。
折返し付近。見ての通り、前の写真とは空の雰囲気が違う。このあと、予定になかった札幌のガチ日差しが俺を襲うようになる。
新琴似エリアまで辛うじてなだれ込む。影の濃さが違うように、ゴリッゴリの太陽光に遅いランナーが焼かれている。辛い。何が夏の大総力祭じゃ!とは当時は思わず(というか何も目に入ってない)、今思ったこと。総力祭、頑張ってください。
一つぐらい自撮りすっぞ!とのことで、関門的にはほぼ完走確定的な雰囲気に持ってきた事もあり、グラサンずらして撮ってみたけどとにかく眩しい!!!
そしてまた、北大への再入学を果たす(3年ぶり3回目)
事実上の最終関門である40km地点はこの北大メインストリートの中程。え?でも大通まで2.2kmあんの!?とは思ったし、既に「走る」のは無理で、スタスタ歩くのも無理。「上半身、腕を回すことで無理やり脚を引き上げて歩かせる」ような動きしかできなくなっており、それで2kmはキツいぜと思ったりしていた。木陰、半分新川通に分けてくれ!
目の前の閉鎖まで12分、あと1.5kmを27分。これはもう勝ち確!!!!!(しかし30km段階で50分ぐらいにあったマージンを見事に溶かしまくってここまで来たわけで、全く安心ではないのは冷静になればわかる事であった)
そこかしこで応援してくださるコンサドーレ札幌メイツの皆様!本当に元気が出るのでありがたいです!
一緒にお写真。グラサンマスクで暑い中ありがとうございました!元気出ます!
レンズに水がついてるけど、ともあれ最終関門通過。なぜ水がつくかと言うと、補給のたびに水を浴び、何もかもずぶ濡れだからである(むしろここまでの写真に影響が視えないのが奇跡)
赤レンガテラスを通過して駅前通り。コンサドーレ……札幌メイツの皆様、本当にありがとうございます。俺は頑張ったしみんな頑張ってる!
そんな感じでゴール。タイムは5:55:45ぐらい?そんな感じでした。そんな感じだったと思う。ネットとグロスがどっちかわからんけど、何にせよ号砲から6時間以内。頑張った!(冷静に思い返すと、スタート地点まで15分程度かかり、最終ゴールの猶予は6時間10分なので、最も後方であればちゃんと5時間55分で走れないといかんのですね)
ゴール後は事前に予感していた通り、物凄く痛む脚で4丁目〜10丁目を歩く。とても痛い。
完走メダルにフィニッシャータオル、使い捨てマスクを頂いて、水、ミストと浴びたりもらったりしたのだけど、その後におじさんが上から散水してくれるシャワーがまぁありまして、マスクしたままシャワー浴びてみたら案の定呼吸出来なくなってワロタw(多分マスク取っても良かったとは思うし、皆さんは窒息酸欠死しないためにも、水を浴びるときはマスクを外しましょう:人命を守護る有益情報)
駆けつけてくれた嫁様と合流し、遠路はるばる10丁目。物凄く痛む足をアレしつつ着替え。
着替えの途中爽やかな青年に
「一つ伺いたいのですが、ランナーズチップってどうやって返却するんですか?皆さん多分持って帰っちゃってますよね」と聞いてみたら
「今年はランナーにあげるみたいな話ですよ。パンフレットにも記載がありますね」
と回答を頂く。
瞬間、着替えのテント全体から「あ、そうなんだ」「マジか」と声が上がったのが面白かった。パンフレットをちゃんと読まないおじさんで申し訳ない……!(答えて頂いてありがとうございました!)
地下鉄とタクシーで帰宅し、汚れ物を一気に洗う。座ったら立てないのはわかりきっていたので、やるしかなかった!翌日に回すとまず嫌な気持ちになるし、翌日だって体が動くかは博打ですからね……!今年買ったシューズですが、既に踵部分は擦り切れておりました。弱々ランナーだとシューズが持たねぇ……(歩くと引きずるので削れが早い)
一眠りして、ご飯もお腹に入れて様子を確かめてから(胃がビックリして突発の反射嘔吐すると怖い程度には胃が動いてる感がなかったのだ)サッポロクラシックで祝杯。お疲れ様でした。
なお、脚には一切日焼け止めとかタイツとか使わなかったんですが、これだけ焼けて、一日経った今、ヒリヒリと引攣れております。(顔とか腕、手は日焼け止め塗ったのでかなり安定)
足も日焼け止め……要るねんな……(まぁそりゃそうだ)
ともあれ、伸びた分の時間をフルに使って、楽しみ切る事ができたのは良かったと大ポジ感想を述べさせて頂き、運営、応援、すべての関係者の皆様に感謝を申し上げて、個人的な北海道マラソン2022の締めとさせて頂きます。
ありがとうございました!楽しかった!
以上!