震災停電覚書
◆時間のない人の為に思った事3行で
1.飲用水程度ならともかく生活用水を人力で複数階担ぎ上げるのは無理*1
2.テレビ見ないと気持ちを保ちやすい*2
3.頼れるものは何でも頼ろう*3
◆僕の被災時行動原則*4
1.自分視点バクチになる要素に期待しない。(今回なら復電とか物流回復とか)
2.宅内のリソースが切れる前に拠点を放棄する事を決めておく。*5
3.自分と家族を危険に晒さない。*6
では、本文だ!
9/6 未明
結構酒飲んで深夜に寝たらすげぇアタックと揺れ。嫁様が即座に水を貯めに動く*8。事態のヤバさを理解してない僕、どうせやれること無いし寝ようぜと執拗に言う。すみません。停電。
9/6 朝
電気つかず。Twitterでかなりヤバい震災と知る。窓から見ると信号動いてない。車が野性の譲り合いで動いており、事故っちゃいないが、怖い。休む事を決断。会社からの連絡で「来れそう?」と打診されたので、危ないから無理ですと回答。休み確定。
冷蔵庫の牛乳でシリアルを食べる。器にはラップをかけて再利用可とする。
9/6 昼
貯めた水を卓上ガスコンロで沸かしてカップラーメン。割り箸。サッカー観戦の後に使ってる汗ふきシートと、沸かして残ったお湯と水を用いて用意した蒸しタオルで身体を吹く。
携帯の電池が逼迫する前に車で充電。当然エレベーターは動いてない。ラジオで被害状況を聞く。これはしんどいかもなぁと思う。
充電ついでに近所のコンビニへ。甘い飲み物とカフェイン含有のお茶コーヒーとお酒以外だと、炭酸水だけ辛うじて残っていた。お店が停電してるので電子マネーは使えない。現金で購入。
気晴らしに散歩へ。中島公園でチリ代表と見られる選手3人が散歩してた。人の笑い声など聞いて少し安心。信号は動いてないが、警察の方は交通整理してた。ありがたい。
夕暮れ時にはコンビニが復電してて、一応はお惣菜小さい奴も買えた。電子マネーが使えて一安心。
部屋に戻る時非常階段を結構登る。水を運ぶのは無理だなと悟る。
9/6 夜
部屋は流石に暗い。USBとソーラーで充電可能なランタンの灯りで部屋を照らしてまたカップラーメン。しかし惣菜が心を癒やす。食ったあとはやることないので、寝る。一応土曜(9/8)まで耐えてみて、駄目なら復電した親戚んちに行こうと決める。
9/7 朝
復電しない。冷凍庫の肉を焼き、カップラーメン食う。トイレを流す水の備蓄が底をついて来た。何とか耐えられるかなと思ったが、便所が駄目ならどうにもならん事は確定なので、耐える予定を金曜の日中までと決める。会社からの連絡はない。地下鉄やってないし信号も動いてない。休むでええやろと判断。
9/7 昼
復電しない。親戚の家が復電して全部オッケーとの事なのでお世話になりに行くと決める。貯めてた飲用水数リットルをお隣さんにあげてくる。嫁様の発案である。こういう事は俺は考えつかない。ホントに凄い。
我が家脱出。
信号がない交差点は本当に怖い。そりゃゆっくり交差点に入れば行けなくはないけど、荒れた運転をしてる人も多かった。
高速を飛ばして手稲区へ。手稲区5号線エリアは復電してて店もやってりゃ信号も動いてる。ガソリンスタンド行列が凄い。
親戚宅でお風呂を頂く。一気に安堵したが、自宅のトイレのタンクの蓋を開けて、更に導水パイプが上向きである事を思い出して顔が青ざめる。*9
慌てて気持ちを切り替えて、また帰宅。
自宅の駐車場に車を入れたら、今まさに水道のポンプに自家発電機を据え付けるところだった。ダッシュで自分の部屋に駆け上がり、トイレの蓋やパイプを元に戻す。
また手稲区へ。
ガソリンスタンドの行列は更に伸びていた。
地震発生から36時間ぐらいだろうか。札幌の中では短い方かも知れんけど、それでも気持ちは結構萎えたし、疲れた。
都市型高層生活と言うのは電気ありきだのうと改めて思った次第。
◆活躍したモノたち
サランラップ:皿が汚れない
LEDランタン:便所行ったり夜だったり、有り難かった
割り箸:意図して貯めてはなかったが、助かった。
モバイルバッテリー:言わずもがな
車:最強の避難ギアであり充電ギア
なんかまとまらんしうろ覚え部分もあるけど、こんな感じ。
備えて備え切れるもんではないと思う。
どうやって自分たちを生かすか、負担をかけすぎないか、そういう考え方が自分的には大事なんだと思ったし、そのように行動した。
あと、地味にテレビを見ずに済んだのは気持ちの面で楽だったかも。不安を煽られ続けるのは辛いなぁと親戚宅で報道見てて思った。
(帰宅後はNetflixとAmazonプライムビデオ見まくった)
まだまだ疲れとるやろうし、節電だ何だで気を遣う事も多いでしょう。
各々無理せずやっていきましょう。