札幌は前俊という劇物、麻薬、覚醒剤を呑んでしまった。
もう後にはひけないし、ひくつもりもない。
これほどまでに甘美なフットボーラーを、現代のトップリーグで見られるとは。
その天才ドーピングに耐え得る身体と精神は多分鍛えてある。筈。
現に札幌は「今年メイチの補強をし、その補強が活きてる神戸」相手に、一切臆せずやれた。
(まぁ結果としてやられはしたが)いけるとこまでいこう。
そして薬の副作用すら抑え込み、効果と共に己の強さにしよう。
そう改めて思う試合だった。前俊半端ねぇよマジで。
・日記
新千歳から関空、関空から三宮と辿り御崎公園へ。
相変わらずいきなり出てくるスタジアムである。
スタジアム前には懐かしいペプシマンライクなスーパーウイングが居た。
で、応援。
神戸の応援がすっごくよくなってて焦る。
負けてたくないなとか思う。
試合は、良いところは沢山ありながら、
やっぱり前俊が凄い。
目立つプレーで観客の溜息と歓声を誘う。
DF2人相手に対峙して、一旦止まってから仕掛けて
そんでJ1でやってるDF2人纏めてブチ抜くとか、
お前マジでなんなんだよ?とか思った。
あんた天才だよ。
これまで幾多の監督に期待させ、失望させ、
田坂さんのあたたかい陽の光で蕾が膨らんだところを
絶妙のタイミングで頂けた。
これは危ないかも知れんよ。
でもさ、こんなサッカーをこのご時世でやるのはゲームですらムズイから。
それを札幌は、やろうとしてて、やれてる。
前俊という希代のクセ馬に乗る事を、
前俊というピーキーに過ぎるジャジャ馬を、
前俊という劇薬麻薬覚醒剤を呑む事を、
札幌は選んだんだ。すっげー度胸。
だから早く結果をあげたい。
選んだ道が、今年の最適解だってみんなで納得したい。
こんなドがつくファンタジスタを擁したサッカーがさ、
俺らのクラブがやってるもんなんだぜ?
世界的にも多分あんまねーよ。
攻撃の全権お前に任せたとかさ。
すっげぇ面白い。そりゃ少しイラッ☆ともするけど、些細。
貰ってる感動に対して凄く些細。
前俊の効果を実現可能にする為に、
その舞台を作る札幌のチームは本当に凄い。
それもこの二試合で確認した。
癖のあるエンジン載せられるシャーシになってんのよ。ホントに。
無論アンコントローラブルなところの多い今年の札幌。
うまく行かない時期が来ても、支えて、最後までやっていきたい。
試合後のリーダーの言葉。
札幌の置かれるそもそもの状況を慮り、
開幕で言えなかった事を素直に伝え、
選手だけじゃなく、みんなでやろう。俺たちもやると、
一つになって進んで行こうと、
全くブレない、一貫したメッセージだった。
世界への扉の前には立っている。
手を延ばして本気で開けようとするか、
無理だと思い込んでニヤニヤ笑ってるかなら、
俺は前者のが楽しいって思う。
すっげー事やろうとしてるよ。ホントw
よくこれでいこうと思ったわ。
以上