J2・絶景の旅 特別編「天皇杯・ジュビロ磐田」
(2013年J2開幕戦、絶景・J2の旅「ジェフ千葉」編もあわせて御覧下さい)
時には〜 降格圏の〜 ガイドブックに〜 任せ〜
J2と言う名の〜 二部で待ってる〜♪
本日の「絶景・J2の旅」は特別編として「天皇杯・ジュビロ磐田」編をお送り致します。
確かにJ1ですが、近い未来かなりの確率でJ2に収束する事になるかなと思ったんで、
いいよね?
さてジュビロ磐田といえば、
ご存知ゴン中山をはじめとした個性豊かなタレントと
ドゥンガ、スキラッチなど実績ある外国人選手、
確かな指導力のある歴代監督により
見るものを圧倒するとんでもない強さを発揮。
世界までも手が届くのでは?と思わせた完全な名門でした。
強過ぎた代償は世代交代の失敗を招き、成績は低迷。
近年では降格争いに顔を出したり、入れ替え戦を争ったりもするようになりました。
そんな堕ちた名門ジュビロ磐田は現在15位と勝ち点差10の17位。
残り試合を考えると、信号の色が黄色というか、
歩行者信号が既に点滅を開始してて、
それから随分と経ってるんじゃねーか?これイケるの?マズくない?
というような風情です。
……というのがジュビロ磐田の置かれた状況ですが、
我が札幌も前年圧倒的な早さで降格を確定し、
二年で1チーム分、全ポジションを賄えるだけ、11人のユース選手をトップに昇格。
あわせてユース出身の大卒選手も獲得。シャケが帰ってきた!カムバックサーモンや!
などと道民は沸き返っておりますが、一方で昇格時やJ1での主力選手は大量に放出。
困難な状況で監督を引き受けたのは、やはりコンサドーレ出身室蘭の英雄、財前恵一その人です。
シーズン初戦はジェフ千葉に勝利するものの、その後はなかなか勝てず。
アウェイで勝つ時期があったらホームで勝てない。
ホームで勝つようになればアウェイで勝てない。
とはいえ志向するサッカーは確実に選手やチームの競争力を増し、
今となってはどことも恥ずかしくない試合をする(出来る)ようになりました。
すごいな札幌。どうやった?状態です。
そんな中対戦することになったジュビロ磐田vsコンサドーレ札幌。
前置きが長くなりましたが、
コンサドーレ札幌静岡県でのJリーグ昇格後初勝利を目指して出発です!
「旅の始まり、飛行機で来たのは久々の羽田です」
−千歳というか、北海道の写真がありませんが?
「忘れたんだよ!うるせぇな!」
「品川で新幹線に乗りましょう!こちらも久しぶりです!」
−京急から乗り換え出来るんでありがたいですね。
「ホントだよな!」
「浜松に到着です!新幹線は席が広くて静かで早くてすげぇ!今宵はここで宿をとりましょう」
「駅を降りていくと……むむっ?レーザー加工は取り敢えず浜松でやっとけって事ですね!」
−僕のちんちんの包皮もレーザー加工されますでしょうか?
「むやみに切るのも考えものらしいですよ!」
「ややっ!?これは、鈴菌ですね?
それにしても最近のバイクのデザイン、なんなんでしょうか?」
−どんなバイク好きですか?
「GB400TTmk2とか、クラブマン、SRVとかルネッサですね!」
−懐古厨かよ!
「うるせぇな!亀頭は一本か二本で充分!」
−流石に二本は要らんだろ。
「あったら楽しそう!」
−なんだこの会話
「HONDAとかYAMAHAが無いのはなんか寂しいですね」
−まともだな
「改札を出たら磐田の選手の肖像が柱に刻まれていました」
「うひゃー!伊野波!来年は一体どこにいるんでしょう?」
「浜松の繁華街、いろりさんで静岡限定のサッポロビール「静岡麦酒」で静岡グルメを頂きます」
「静岡おでん、本当に黒くて多少引きました!
でも、しょっぱい感じじゃないんですよ!
是非静岡麦酒と一緒にお上がりください!」
−静岡麦酒は比較的落ち着いてて、
ビール苦手な人でも飲みやすい、軽い口当たりにコクのある感じでしたね。
「まともだな」
「翌日は浜松から磐田に東海道線で移動です」
「ここが磐田……」
−ここはW杯日本代表の合宿地が近いんですよ。
「歴史を感じます」
「タクシーでヤマハスタジアムに到着しました!
メインエントランスかっこいい!
やたらゴツいのはラガーメンですね!」
「うひゃー!やっぱかっけぇ!
切り立ったバックスタンド、ゴール裏に繋いでる斜めの座席、これは超一流です!」
「それではポッカサッポロ様の素のまま作り「青りんご王林」をゴックンして……」
−この時立っている二本の指は……?
「そう。「J2」です!」
−失うものが無い人が何かを失いそうな奴の前に立つと始末が悪いですね。
「黙ってろ!」
「いざ、試合です」
「勝ちました!アヘエエエエエエ!!!
新人なのにルーキー神田夢実19歳のニアハイブチ抜きゴラッソと
90分通して駒野以外は大して怖くなかった磐田に衝撃を隠しきれずイグウウウウ!!!」
しかしどうしてこうなった磐田……
繋ぐサッカー、中盤のやり取りでそこまでやられてねぇのは一体どうなんだ……
自信をなくした戦い方は去年の札幌、死臭を感じるものでしたよ……
「それでは帰りましょう!」
「帰りはN700系。行きの700系より豪華さがあります」
−早いし充電できるし、室内照明は調度良いし…
「天国ですね」
「帰った翌日は宮の沢でコンサドーレ札幌のイベントでした。
みんながピッチでボール蹴って楽しいってのは、これ純粋に凄いですね」
「出場選手もたくさんサッカーに興じてました」
堕ちた名門から感じた死臭、
それを吹き払うゴールデンルーキーの一発、
それをさせた希代の鬼才前田俊介の90分、
みんなでピッチでボール蹴ったら楽しい。
そんな三日間の旅でした。
〜fin〜
written by iHatenaSync
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