♪時には プレーオフ行きの 前提条件を揃えに
無慈悲クラブの 連戦を凌ぎ ラスト二つの 勝ちに賭ける…♪
絶景・J2の旅も2013年レギュラーシーズンでは最終となりました。
今回の旅の舞台は「FC岐阜」
今季会計上の理由で大幅な戦力縮小を余儀なくされ、
苦しみながら安定しない戦いを続けてきた札幌。
10月終わりから残りの5試合が「3位京都」「4位千葉」「2位神戸」「FC岐阜」「北九州」
上位3クラブは合計の得失点差が+70近い「無慈悲クラブ」となります。
その連戦の初戦京都戦で2−0の完敗。
やられ方もなかなか厳しく、しんどいところはありましたが、
続く千葉戦ではエース内村の今期山形戦以来のGKスティールで勝利。
その内村を欠いた神戸戦をベトナムの英雄レコンビンのPKにより粘り強く勝利して、
なんとか6位徳島と勝ち点差3で迎えたFC岐阜戦。
札幌はプレーオフを目指して勝利したい。
岐阜は自力でJ2残留を決めたい。服部年宏の引退を飾りたい。
両者の意地が激突しないでもない長良川の明日はどっちだ!
―旅の始まりはいつもの通り新千歳空港です。
「大谷地住んでた頃と同じ感覚で家を出ておもいっきり遅れかけましたね」
―うるせぇよ!気をつけるわ!
それでは飛行機に乗りましょう。
―ややっ?SKYWARDに掲載されてるこのクッサイクッサイ2ページはなんですか?
「これは、記事広告って奴ですね」
―なんかやたらとザ・プレミアムモルツを推してますね。
「それを広告する為のものです」
―プレモルって略称は公式なんですね。
「私が数年前に見た奴だと、同じ文章量の中にザ・プレミアムモルツという文字列を
一切の省略なしで13回ぐらいブチ込んでました」
―どひゃー!そんな事したら字数を圧迫して何を言いたいのか解らなくなりませんか?料理の内容とか。
「ええ。確か神戸の何かを紹介してたんですが、全く料理とかは覚えていません。
ただ、ザ・プレミアムモルツという単語だけは覚えてます。
それが、求められた仕事です。
それに比べると、略称を用いる精神というのは些か安いですね。嫌いです」
―どんなコダワリだよ!とにかくプレモルは進んでは飲まないので問題ないですね。
旅を続けましょう!
―うひゃー!本州でも山の上は白い!ここはどこですか?
「新潟、長野、富山の県境辺りではないでしょうか。軽く富山湾の形も見えますね」
―翼の先端が曲がっとる奴マジかっこいいわ!
―中部国際空港に到着したら、ミュースカイ(快速エアポートみたいなもんやな)で岐阜を目指します。
「1号車2号車は指定席なので、350円余計にかかりますが、乗り換えなしなので楽ですね」
―時間は金山でJR東海道線に乗り換えた方が早いようです。
「名鉄だと停車駅が多いんですよ」
―急がない限りは乗りっぱなしが楽ですね。
―うひゃー!名鉄岐阜駅到着です!
「JR岐阜駅はタクシーとかバスのロータリーが大きくて立派ですが、
ごちゃっとした感じは名鉄岐阜駅がいい感じです」
―ここからタクシーで競技場に向かいましょう!
「1560円程度ですので、4人で相乗り出来れば楽さ含めて十分お得ですね」
―長良川競技場です!
「やっぱ立派で渋いわ…」
―陸上競技場系の中ではかなりいい方ですよね。
「個人的にはNo.1です」
―うひゃー!やっぱりスタンド上部の芝生が渋い!
「ぐるっと見ると結構かっこいいんですよね」
―アウェイ側の裏に見えるホテルと、岐阜城が最高かっこいいです!
それでは試合に参りましょう!
―勝った!!アヘェェェエエエエ!!!
古くはトゥイード選手の離日最終試合の三ツ沢、
あとまぁ、確かなんかあったような気がするがその辺しか思い出せないけど、
セレモニークラッシャーとしての札幌が札幌で札幌過ぎてイグウウウウウウ!!!!
「今回は今季やりたかった事を、力まず表現しきれた感じですね」
―守備ではブロックを作って簡単に前に繋がせず、不自由に蹴らせるか追い込んで奪う。
攻撃では中を使いながらサイドに振ってクロスを繰り返しました。
「まともだな」
―服部年宏選手、お疲れ様でした。
―この日の結果により、コンサドーレ札幌は最終節のギラヴァンツ北九州戦に勝利すれば
5位か6位が確定し、昇格プレーオフに参戦出来る事になりました。
松本が+12点差で勝利すると解らないですが、まぁ、まぁ。
どこと対戦する事になるかは千葉の結果次第ですが、まぁ恐らく京都とやることになるかと思います。
「言ってた通りじゃん」
―自分でもビビるわ。
「あとFC岐阜が鳥取の敗戦により残留を確定しましたね」
―染谷とか普通にいい選手ですし、数年継続して強化していければいい感じになるとは思います。マジで。
―夜の長良川競技場です。
「かっこいいですね」
―マジ渋いわ。とにかく今日は虫が凄かった。
「多分急にあったかくなったからでしょうね」
―それでは飲みに行きましょう!
―うひゃー!JR岐阜駅前のあの金色のは何ですか!?
「第六天魔王ですね」
―孔雀王かなんかか!織田信長の像なんですね。
「知ってんのかよ。そうだよ」
―正直初めて見た時は金色過ぎて笑ってしまったわ。
それではJR岐阜駅正面一角の居酒屋で祝勝会です!
―漬物ステーキ!
「酒進む!」
―朴葉味噌と飛騨牛!
「酒や!」
―明宝ハムと焦げた朴葉味噌!
「酒もええけど白ご飯食べたいわ!」
―白ご飯に乗せて食ったら泣くほどうまかった!
―名古屋に戻って、宿をとりましょう。
―で、結局さっきの店はスーパードライだったのでビールを我慢して日本酒飲んでました。
「よく我慢したな」
―なのでホテルの部屋でSAPPOROを飲みます。おやすみなさい。
―2日目は帰路になります。名古屋駅のビルでけぇ!
「大名古屋って感じですね」
―大名古屋ビルヂングはそういえばどうなったんですか?
「なんか工事でなくなってました」
―復活を期待します。あの「大名古屋ビルヂング」って文字は凄く名古屋感あって好きでした。
―中部国際空港セントレアです。
「ここは関空の国際線ターミナルフロアに似た感じですが、こっちのがいいですね」
―お店とかで休憩もしやすいし、好感度は高めです。
「手荷物検査から中に入ると寂しいけどな」
―それな。
―新千歳空港に到着しました。
うひゃー!これは何ですか?
「これは札幌の選手バスですね」
―同便だったんですが、選手がスーツでいるとかっこ良すぎて直視出来ませんでした。
「正直試合会場以外で見かけてもどうしていいか判らんとこあるよな」
―自分の中でスター過ぎて無理なのよな。
「それな」
―北海道に帰ってきたら、やはり味噌ラーメン。
「揺るぎないな」
―マジで。
帰宅してBS1ワールドWAVEを見てたらレ・コン・ビン選手の特集が組まれていました。
FC岐阜戦の情報も全国に放送されております。
史上最速の降格から、主力選手の放出、ユース主体への舵切り、
出身選手の社長就任、様々な施策とメディアへの露出。
これまでの歴史の中で培って「きていた」ものの再評価、結実。
様々な外部要因を含みつつも、アジアを意識した戦略と意識の変化。
札幌を取り巻く環境や人、関係はめまぐるしく変化しており、
また、選手も物凄い勢いで進化を続けている。
もう少しで、一つ何かが結実し、花を咲かせ、実を結ぶ。
そんな予感が確かにしてきた、FC岐阜戦でした。
―重ね重ねになりますが、服部年宏選手、20年間お疲れ様でした。
「alovesun、俺はな、疲れたことが、ないんだ」
―岐阜だけに棚橋弘至ネタなんだろうけど、流石に浸透はしてないだろうよ。
〜FIN〜