「キンプリって何なの?怖いんだけど…」「スケートだよ?」
「キンプリ(KING OF PRISM)ってなんなの?映画見ろとかお前は言うけど、何を見せられるの?」
という問に答える事で『あなたの初体験』への手助けが出来ればと思いました。公式でもなんでもない私によるイントロダクションなので、雰囲気が分ればいいし、解らなくても最寄りの映画館のチケットを買ってしまうのがいいと思います。
「その、キンプリって何なの?」
KING OF PRISMの事です。
「いやだから、それって何なの?映画なのはわかったけど、バトルものなの?BLものなの?」
平たく言うとフィギュアスケートぽい架空の競技の話です。登場人物は概ねソレの競技者です。
「あー、なるほど。フィギュアね。じゃあ、プリズムって何なの?煌めくとか……」
フィギュアスケートは氷の上を滑りますが、プリズムショー……あ、KING OF PRISMの世界ではその競技をプリズムショーというんですけど、それにおいてはプリズムの煌めきがないとブレードが滑らないのでまぁなんというか、氷がなくても滑る事が出来るのがプリズムショーで、プリズムと呼ばれる『人間の内にある煌めく何か』*1を媒介として滑ったり飛んだりします。
「なーる……ほど。うん、エウレカセブンで言うところのトラパーみたいなもんか」
え?
「ま、まぁいいわ。あの、何かとにかく凄いと聞くけど、何を見せられるの?フィギュアスケートなんでしょ?」
フィギュアスケートって音楽始まると立ってる状態から手振り足振りして暫くは踊って、しかる後スケーティングを始めますよね。スケーティングの後はステップしたり反ったり何だりして、ジャンプしますよね。回ったり、連続ジャンプしたり。
「まぁ、はい」
プリズムショーでも同じことをします。
「違いがないならフィギュアでよいのでは?」
プリズムショーはフィギュアと比べて服装が往々にして派手なのと、ジャンプの価値観が『回転数』とか『着氷の美しさ』とかそういうのでないのが違います。
「なるほど」
フィギュアスケートにおいては、競技者がジャンプをしたら観客は空中で回る様子を見ますが、プリズムショーにおいては競技者がジャンプをしたらまず画面が切り替わります。
「画面が」
ジャンプしたら画面がファーッてキラキラ〜ってなって、天蓋付きのベッドが出たり、場合によっては堤防の道を自転車で走ったりしています。
「????」
何か?
「どうしてそうなるの?何をしてるの?場面が転換したの?」
場面は転換してないのでジャンプは継続して行われていますし、見せられているものが『プリズムジャンプ』です。
「プリズムジャンプ?いや、仕組みは?」
気にしても仕方ないので気にしてはいけません。聖闘士星矢で言えば、黄道十二宮編でフェニックス一輝の鳳凰幻魔拳を食らったとか、乙女座(バルゴ)のシャカが放った六道輪廻を食らったとかの話の時、鳳凰幻魔拳やら六道輪廻やらΩやらの原理を気にしてしまって、ページをめくる手を止めて読み進めないってのは、僕はちょっと寂しい態度だと思います。
「聖闘士星矢…… あの、で、どういう気持ちで見てればいいの?」
恐れず、視覚的に入ってくるものを受け容れ、感じたままに身を、心を、任せるとよいです。
「怖い」
温泉に入る時に身体を警戒させてガッチガチに力んで入ってる人はいませんよね。
「まぁそんな奴はいない」
身体の力を温泉で抜くのであれば、心の力みや理解しようという義務感、常識に固まった心の肩の力をプリズムショーで抜くのです。
「わかったような、わからないような」
これに関しては地球上の全人類がどうやってもどのシリーズのどこから入っても『最初はそう』なので、気にしても仕方ないです。
「心の力、心の肩の力を抜く……」
受け容れるだけです。
「……」
ふふ、いい眼になりましたね。
「あの、最後に一つ」
はい。
「応援上映ってのと、通常上映ってのは、どうすればいいの?」
上映時間の都合のいい方で良いと思います。
「ええ……」
では、よい時間を。
KING OF PRISM ALLSTARS プリズムショーベストテン
全国の劇場で公開中です!
※映画見るのが不安な人の為に登場人物や団体の説明を何の資料も参照せず書きました。
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The Sun Shines Again !
*1:いずれ明確な定義がされなくても、理解るようになるし、俺はなった