江別って凄いよ。野菜の駅とトンデンファームがあるよ。
お馬さんは俺を優しく見つめていた。
今週は月曜から在宅出来ず、出社&残業の日々。食材は枯渇し、土曜の昼はクソ暑い。
ええい!私が出る!
16年を生きる我が愛車、クーラーは生きてるぞ。一路江別の野菜の駅へ。(野菜の駅てなんじゃい?と言いたい気持ちは凄く理解るんだけど、野菜の駅って言ってんだから仕方ねぇだろ。俺のせいじゃないし勿論君のせいでもない。では誰が悪いのか。誰も悪くない。近隣の農家さんの、恐らくは規格外のお得な美味しい野菜が集まるとても良いお店です)
野菜をアホほど買って、車を走らせると、トンデンファームがあった。
野菜の次は……肉だよなぁ?
俺達はアブに窓を叩かれながらもトンデンファームにインした。
馬とポニーがお出迎え。おふたりともイケメンだぁ。
山羊もおったんやけど、僕の写真下手なの見て……!
かわええんじゃ〜
店内ではトンデンファームのくっそ旨そうな加工肉がワサワサ売られており、俺と嫁様はその旨そさにやられたんだが、俺は少しお腹を壊してて、あんまりじっくりは見れなかった。また行こう。
店舗隣の食堂では「牛塩ラーメン」なるものが食えると?すわ醍醐(表参道とか新百合ヶ丘とかにあった牛骨ラーメンの名店)か!?と色めき立ったが直前にかつやで赤辛カツ丼(竹)と豚汁大を頂いていたのでまぁ無理だ。今度絶対食う!トーリニータ!
江別って野菜の駅があり、トンデンファームがあり、町村農場があり、他にもたくさん食い物生産所があって、マジヤバいよね……ヤッベ……(アイドルタイムプリパラの男子プリパラアイドルWITHのコヨイみたいな声で)
それなのに全国チェーンのかつや(冷房完備を重視したらかつやになりました)で腹を満たした事をやや後悔しつつ、家に帰りクソデカ大根(110円)を刻んで漬けた。
腹はめちゃくちゃ一杯なんだが、俺が作る漬物は俺によく、無理やり啜るクラシックもまた、土曜の幸せなエンディングとしてはよいのかな。と思った。
江別いいよ〜。みんな江別で肉と野菜を買おうぜ〜。
というお話でした。
俺は今を生きていて、今って今がいっぱいあるんだぜ
札幌でも焼けるような暑い、いや熱い夏。
感染症が蔓延りワクチンはまだお年寄りしか打てなくて、街は諦めムードなのか、もう見えない恐怖への警戒にも疲れてしまったのか(1年半もたかだか10万円でそんな疲れることを強いられりゃ、まぁそうだ)、人出はそこそこ回復している。
全世界的に収束がなかなか見通せない環境で五輪は行われ(その是非は俺個人としてはどうでもよい。俺は感染症環境下にあっては人混みには出ない。なんであっても)、それは存外面白く、不思議な時代体験をしている。
個人的な事情を言うと、会社の俺以外の俺を取り巻く環境の変化が重なったこともあり、先週連休前から在宅を出来ず、出勤して、残業までしていた。
マスクをつけて9時間以上拘束されるのは、俺の体質的には命に関わるほどに苦しい(目眩がする)
札幌も本当に暑いというより熱くて、昼飯の度に頭皮を焼かれる。家に居たい。
感染リスク、酸欠リスクの双方を冒すのは自身の健康を是とするのであれば(※俺は是とする立場だ)全くの無意味で、害悪だ。
会社なんか行ってはいけない。
なんか、五輪仕様のペイントがある。
感情で繋がると、感情で離反する。離反するのであれば、俺は理屈がいい。
不特定多数の感情などというのは、単に恐怖だ。俺は自分の周りの、極稀に在る類稀な人や、座、席に対して、おずおずと、投げやりに、自分を晒し、笑い合うのが好きだ。
どーでもいい、クソみたいなUnited、したいか?したくないというか、いえ、結構です感は、あるぞ?とか、思う。報われない俺の人生の中で、こうした感覚が誇りにもなり、また、報われない原動力でもあったろう。氷河期棄民世代なのだ。俺は。(会社は俺に報いろ)
クサクサした気持ちでも雲だけはいっちょ前だ。やるじゃねぇか。それだよ。やれることをやれ。
冒頭よりもバランスを考えた豊平川の画角。雲を撮りたければ冒頭。川も、川を含めた豊平川を撮りたければ、このバランスだ。
橋を渡って振り返れば、夕暮れの雲。
色々と、きっと自分の報われなさの自覚に起因して、クサクサした気持ちが、雲の集中線に乗って解放されてしまいそう。
いや、もっと溜まるのか。
空はカッコよく、俺は、どんよりと惨めだ。
惨めでも、やっていかねば生きていかねばなのだ。
金がなくても、得る金が増えなくても、家の壁に冷房つけらんなくても、世界的感染症への既知の調達済みワクチンすら打てなくても、
俺はといえば、やっていくしかないのだ。
生きていく中、自分を奮い立たせる必要なんか、ホントはないし、あっちゃいけない。
「生きる事を頑張れないと生きていけない」なんか、生きられなくなった奴が負けたんじゃなくて、本当は、そいつ以外の、社会の、人間の、敗北な筈なんだ。
これを書きながら寝落ちしかけて、書き込もうとした文が、寝落ち仕掛けてたときに見た微睡みの夢を下敷きにした結句だったので、慌てて書くのをやめた。
これまでの文章を読み返したら、書こうとしていた結句も、その前段の微睡みの論展開も、全部、俺の生体記憶領域から消えてしまった。
3回くらい寝かかって、その都度進展を見なかった文も、そろそろ終わる。終われるならそのまま終わればいい。少しでも誰かや俺が、安らかだったらそれが一番いい。
なんでこうなってしまったんだろう。
慰めの返答も無いまま、漬けた覚えのない肉の塩抜きを微睡みに見てしまいつつ、今夜はもう寝よう。
まとまらなくても、うたた寝の夢なんて、
概ねそんなものなのだ。
スペアリブの辛味漬け焼きは罪の味
スペアリブを漬けて焼く。
俺は初めてのスペアリブ焼き。そう、実績は解除された。嬉しい。
タレの組成だ!
豆板醤大3
砂糖大2
料理酒大2
醤油大2
にんにく小1(多くてもいい)
スペアリブをジップロック的な袋で漬ける。
圧力鍋→めんどい!
オーブントースター→そんなに入らん!
電子レンジのオーブン機能→邪魔くせえ!
よろしい。ならばフライパンだ。
フライパン用焼きアルミシートにスペアリブを並べて、焼き目をつける。
焼き目ついたら水を大さじ1.5。蓋をして弱火で12分。
水分を飛ばして、表面に焼きを入れて完成。
うまい。
甘くてしょっぱくて辛くて脂なのだ。
うまくないわけない。確実に勝てるというのは、こういう事なんだろう。
さて残った漬けタレと、焼きで出た脂をフライパンで混ぜて煮詰める。
するとこうなる。
スペアリブでご飯(きらら397)を一杯平らげているが、おかわりをしよう。
卵をライドオン。
こいつと、そいつを
こうだぁぁあああ!!!!!
うまーーーい(口からビーム)
罪の味!!!
Taste of Sin!!
口直しには野菜の焼き浸し。
……ごちそうさまでした。
五輪、家で見るしかないし、家で見るならうまいもん食いながら飲みながらが良い。
手軽に色んな肉を漬けて、焼いていこうな!
暑い日が続きますが、夕方以降の風は過ごしやすくなってきましたね。
引き続き、ご安全に!
ではまた!
Ciao
涼を求めてエアコン導入
最近の札幌は大変に暑く、昨日に至っては猛暑日だったらしい。*1
札幌っちゅうのは、確かに昼間に30℃超えるぐらいの事は年に一週間程度は無くもないのだけれど、それでも夜になれば涼しい風が吹いてきて、窓開けて寝てたら下手したら風邪を引いてしまう。というのがあるべき姿だ。
しかし近年は、夏の頃の数週間、昼はなかなか我慢ならん熱気に見舞われ、夜はといえば気温が下がりきらない。みたいな事も多くなった。
それでも会社に行ってた(行かざるを得なかった)ビフォーコロナ時代であれば、会社に行き、オフィスで不本意ながらも涼は取れた。
しかし今。新型コロナウイルスも幾度となくモデルチェンジをし、ウイルスへの盾たるワクワクチンチンについては札幌市の働きの悪さ(市民税の高さに対してこの働きの悪さは何やねん感あるぞ)のため、接種券すら貰えていないという地獄の状況。
ウイルスへのリスクを鑑みるに、俺は在宅をしていなければならないし、会社もそれを推奨している。
(会社行く場合は当然マスクをするんだけど、午後になる頃には酸欠でフラフラになる。そこそこ深刻だ)
在宅すれば、熱中症。
出社すれば、感染リスクとマスク酸欠。
どっちを選ぶ!?デッドオアダイ!!!!
死にたくない!(Mr.Childrenのシーソーゲームのサビ「不思議なくらい」がず〜〜っと「死にたくない」に聴こえてた話ってしたっけ?)(あと1/3の純情な感情でMy Heartがマイホームに聴こえるの)
俺は、クーラーを、買った。
注文したのは土曜。月曜はまだ届いてないので(Prime特権は北海道にはないのだ…)、やむなくデッドオアダイのデッドの方、つまり出社して暑さを凌いだ。酸欠が辛い。
そして火曜、奴は来た。
遠路はるばる、ご苦労!
回復途上のギックリ腰背中を宥めながら30kgのデカイものを運び、開梱。窓パネルを作り、セッティング。スイッチ、オォン!(唐突のメイキングドラマスイッチオォン*2)
涼しい風が吹き出て、少なくとも危険を感じる状態ではなくなっていく。俺が在宅勤務をする用の部屋は、何もしないでいるととにかく暑くなる事が確定している、西南角の2面窓なのだ。
その在宅勤務部屋が、どんどん涼しくなっていく……!!!
喜び勇んだ俺は、ゲーミング椅子に座り、仕事をこなした。
良かった。これから何週間か知らんけど、暑い中我慢せんでええんや!
あと冬も、この部屋は暖房が入れられず、まぁやっぱり居られない寒さにはなるので、暖房としても期待が出来る。俺はコロナどうこうに関係なく、在宅勤務をずっとやるつもりなんだ……!!!
日が傾くと、昨日の多分今季1番の暑さとは打って変わって涼しい風が入り込む。クーラーなくても全然イケる。
それは少しだけ寂しかったが、ともあれ、昼間を凌げるアイテムを購入出来た(アイリスオーヤマ製品だが、仙台には4月の厚別で勝ったので、買ってやってる。という立場)。
ちょっと半開きにならざるを得ない窓なんかは蜂が巣を作る調査にこられるシチュエーションにおいては不安しかない(今日も来てた)が、まぁ急場は凌げるだろう。
まだまだ暑い日が続きますが、
皆様気をつけてご安全に!
デルタ株?まぁ、強いよね。
序盤、中盤、終盤、スキがないと思うよ……
1番の予防対策は、家におること。
無理せず接種を待ちましょう!
涼しい部屋で、仕事の後久々に増えたプレイアブルキャラクターメジロマックイーンを用いてウマ娘をプレイ。
ホープフルステークス3着で危うくストロングゼロするところでした。
あと、在宅勤務机の下にPS4を置くための在宅勤務棚を作ったりもした。
家の中の活動は、快適な室温であってこそ。
「(北海道なんで)壁の穴とか無いし、エアコン用の電源もねーよ……」みたいな方、異常気象に殺される前に家の中に避難先を作れるポータブルエアコンはいかがでしょうか?
ではまた🖐️
涼を求めて平和の滝
先週から札幌は大変に暑い。
札幌が暑くて困るのは何かというと、エアコンが無いことだ。
エアコン用の穴、エアコン用の電源、古いマンションなんかはそんなものありはしない。
仮に工事を手配したとしてひと月ぐらいは先になるし、その頃には耐えられないというほどの暑さではなくなっているだろう。
例年であれば一週間程度耐えれば後は流れでお願いしますぐらいの雰囲気で夜には涼しい風にあやかれた。
だが今年は違う。
何をどうやってもエアコンのない部屋は段々と30℃に近づいていく。我が家も日射があり発熱著しい西側ベランダの窓を締め切り、部屋の入り口も完全に閉鎖。一室を犠牲にする形で居住空間を比較的穏やかに保とうという腹づもりであり、それは概ね奏功していたのであるが、俺と嫁様がキャッキャウフフとしていれば、室温は(西側ブロックほどではないが)上昇してゆく。頭がボーッとして顔が火照る。
このままではジリ貧だ(土曜に続き、この週末2回目)
車に乗る。ハンドルで手を火傷したかと思った。
冷房をゴリゴリに効かせて涼を得んとする。
涼しい風は涼しいが、窓からの日射はジリジリと体力と水分を奪っていく。
海は……日陰がない。殺される。
水……湖か?支笏湖も水に触れられる場所は限られている。なんというか、保証がない。
京極の湧水公園……遠い。あと、死ぬほど混んでそう。確実に涼は手に入るが、流石にその為に午後から中山峠超え2時間ドライブは骨が折れる。
ならば……滝……滝だ!
札幌市内の滝を検索。
平和の滝(西区)というのがあるようだ。
グーグルマップに示された、訳のわからん道を走り、たどり着いた平和の滝は……
思ってたより全然マジの滝だった。
一番下まで順繰りに降りさせてもらい、パシャリ。暗く、涼しい。(ちょうちょにめっちゃたかられて悲鳴を上げそうだったが、根性で耐えた)
水を触りたい欲望が首をもたげるが、俺はギックリ腰5日目のまだ身体中ガチガチマンなので、無理はしない。引き上げよう。
なんかマナーレスな人も当然おるんやろうなという辛い看板を心に刻む。
その後、星置の滝に行こうと思うも車を停める場所がなく、適当に車の冷房を味わいつつ、帰宅。
外気温は28℃、部屋の室温は30℃。
まだまだ暑いが、昼間はもっとエグかったろう。
俺も嫁様も、いかに車のエアコンで最悪はしのげたとはいえ、大いに体力を損耗している。
札幌における猛暑は、エアコン未導入の我々のような人間にダイレクトに影響する。
政府は……五輪は……十万は……
多少最悪よりもマシになった最新の予報を見て、俺は、冷蔵庫に残った野菜を刻み、醤油と酢、ほんだし、砂糖を混ぜた漬けダレを煮切って、野菜にぶっかけて揉み砕き、ジップロックの安いやつに詰め込むのであった。
夏を、生き抜こう。
おっととっと夏だぜっていうけど、エアコンなかったらホントに削られ続けるだけじゃねぇか……*1
※我慢が要らない程度にぬるい水風呂(というか、お湯の最低温度に水を足したみたいな感じ)を入れて、浸かる事で、火照りは抑えられました。冷たい風が流れるまでは水風呂で凌いではいかがでしょうか。
生き抜いていこうな!
〜fin〜
*1:あと、銅線泥棒って組織犯罪ですよね……
夜の散歩をしないかね
土曜日は、とにかく暑かった。
前夜の深酒のダメージが抜けきる前に寝室の温度は上がりきり、昼過ぎにようやく起きて、塩と汁を求める身体に熱々のシーフードヌードルを流し込む。熱い。暑い。辛い。
部屋は軒並み室温30℃を越え、開け放した窓から開け放した窓を熱風が吹き抜ける。室温は、下がるどころか上がっていく。
ぬるい風呂を沸かし、入る。
気持ちいい。三日前にギックリ腰に見舞われた患部も、少しずつだが良くなってきている。
ぬるい風呂があれば室温30℃でもやっていけるかも知れない。希望ってやつだ。
風呂上がりにとっておきのアイスをコーヒーとともに頂き、一瞬の快楽を得る。
が、熱風が吹き抜ける我が家にはどこにも暑さからの逃げ場がない。このままではジリ貧だ。室温30℃でもやっていけるか?そんな訳はなかった。
窓を塞ごう。
傾く日、強い西日。それが我が家の排熱エリアである西側ベランダを超高温にしているのだ。遮光しよう。
既に体温ほどもあろう局所的高温に見舞われたベランダに出て、窓に遮光用のシートを貼る。風呂で流したはずの汗は、また身体の底から滲み出す。今、この作業をしてしまわないと、明日以降また辛いことになるんだ。
苦汁のような汗にまみれた頃、手持ちのシートを全部貼り終わった。
残念ながら、正直なんの変化も感じない。
車に逃げ込み、ちょっとした買い物と、バーガーキングで辛いハンバーガーを持ち帰り、やはり全然涼しくなってない部屋で、すぐぬるくなっていくビールと共に、バーガーを楽しんだ。
汗をかきすぎたのか、眠くなる。
日が完全に沈んだ頃、ようやく涼し気な風が入り始めた。心地よさと眠気に負けて、少し寝た。
気がつくと、風は快適な温度になり、ようやく身体が火照りを冷ましていくのを感じた。時間は23時。
水を飲んでいたら、流しの傍らから異臭がする。
連日の暑さで、袋に縛ったゴミがやばい匂いを放っている。まだ袋の容量には余裕があったが、仕方ない、ゴミを出してこようとなり、ついでにコンビニでも行ってしまわないかと嫁様を誘う。悪い男だ。俺は。嫁様はついてきてくれた。
ゴミをマンションのゴミ捨て場に出し、コンビニに向かう。暑くはないが、寒くもない。札幌はどんなに昼間暑くても、夜はTシャツ一枚だと腕が冷えるぐらいの風が吹くもんだが、今日はその風が冷たくない。
最寄りのコンビニの前を歩き抜け、少し散歩をしようと持ちかける。ついてきてくれる。嬉しい。
人気のない通りを、コンビニも2件ほどスルーして、歩く。
店がやってないのはこのご時世の要求によるもので、そういえばそうなんだよなと、今更ながら思い出した。
こんなにどこもやってないなら、夜の河川敷は飲みに来てる人で鴨川みたいになってるかもね。などと話して堤防の通りに出ると、すぐ酒盛りの集団が一つあった。
また一つ、また一つ。
湿った涼しい風を求めて数団体が河川敷で宴をしている。中にはテーブルを持ち込みライトをつけ、音楽をかけているのもいる。
禁止はされている。それは分かってて、普段はそういうの見るとムカッと来たりもするんだけど、暑い日の、ようやく気温が下がった頃にはもうお店もやってないような夜に、河川敷に集まってしまう感じが、なんだかいじらしいというか、じゃあどうしろっていうんだよっていう気持ちも少し感じて、悲しいような寂しいような、でも、いいよ、うん。みたいな気持ちになって、心地よいと言うには少しだけ湿っぽい風を浴びて、嫁様と並んで歩いた。
TOKYO2020の文字に、バスのグラフィックが描かれているだけの、何を言いたいのか全くわからない標識を眺めて、堤防通りから自宅に向かう。太くて強い蜘蛛の糸が、べっとりと纏わりついて、嫁様と手を振り回した。
自宅の最寄りのコンビニで、命をつなぐカップラーメン、炭酸水、こうなったら悪いことしちゃおうぜと、缶チューハイなんか買ってきて、帰宅。
蜘蛛の糸を流すシャワーを浴びて、さて悪いこと始めようかなと思ったんだけど、なんだか始める気にもならず、こうした日記を書いている。
とても暑い一日だった。
ギックリ腰した翌日は夏
昨日何年ぶりかのギックリ腰をやらかしたが、今日は会社に行かねばならなかった。
恙無く仕事をして、帰る。
夏至から一月を迎えやんとする真夏の札幌は、いよいよ30℃超え。冷房のない部屋に住む俺には厳しい時期を迎える。在宅勤務、続けたいけど、俺は暑さにとても弱い。
学生の頃、ここでしばらくバイトしてたんだよな。仕事は面白くて好きだったけど、なんか馴染めなくて辞めた。思えば、ここにいた奴等の雰囲気に、俺が馴染まない、こういう奴らが嫌いというだけだった。今はもう、移転するそうで、青春の一コマの端っこの書き文字みたいな場所は、もうすぐ消える。
消えればいい。
残らなくていい思い出は、ある。
(視聴者から送られてくる、バカみてぇにクソ長い、マジで何も面白いところのないホームビデオから、見どころを数分に編集して抜き出す。という仕事は好きだった。マジでホントに全く何も、ビデオたちは面白くなくて、それを全部見て、編集するという、世間側からするとなんの出力にもならない、完全な無。その作業で金が貰えて、俺はというと、馴染めないバイト達の屯するキショい空間から離脱出来るんだから、それは本当に、変な、得難い時間だった。まだ覚えてるよ。野鳥を撮ったとか、これはまぁ解る。鳥はね、撮れたら嬉しい。季節モンだし。あとは、宿泊したホテルのロビーの風景。何を撮ったんだ?あと、綱引き大会。これはベストバウトがあったりして、俺だけが楽しんで、誰にも恐らく見られない綱引き'97みたいなビデオに仕上げてた:テープは使い回すので、多分すぐ消えてる)
豊平川はあの頃から流れてて、あの頃の水ではない。
今はもう2021年だ。2001年宇宙の旅の完結編かよ。
家に帰り、ぬるい風呂を沸かして、嫁様謹製ジェノベーゼソースのスパゲティを頂く。
至福……ここイタリアですか?そうですか。
ジャックダニエルのセメダインのような香りと、ガツッと来る酔いで、ふにゃっとベッドに入れたらいい。
ここは札幌。
どんなに昼間が暑くても、
この時間には、
涼しい、
ともすれば冷たい風が、
窓を開ければ、
入ってくる。
温泉いきてぇなぁ………
end