「ホーム最終戦のあと飲みに行ってホテルに泊まる」というプチ遠征ごっこは楽しく、札幌は完勝してとても良かった。
表題にもあるように、プチ遠征ごっこをして今シーズンホーム最終戦の〆とした。
自分は大通やすすきのといった札幌の盛ってる場所からは徒歩圏内に住んではいるのであるが、めっきり道外遠征も行かなくなったし、それ故、飲んだ後泊まるみたいな事もやらなくなった。随分と、寂しい。
しかし昨今は新型コロナウイルス感染症の新規患者がかなり減って、多分市中を飛び交うウイルス量、遭遇確率なんかも知らんけど減ってんだろうよという事で、意を決し、「よっしゃ!ホーム最終戦のあと、敢えて家に帰らず、ホテル泊したろ!」となった次第である。
予約に際しては、SAPPORO冬割とか新しい旅のスタイルとか、いろいろあるらしいけど、こういうのはマジで情けない話よくわからん。あと、予約開始などのスタートダッシュで負けると期待している最大効率は得られない。そうなると「負けた」的になんか惨めな気持ちになるから(というか、スタートダッシュで普通に負けた;_;)ホテルの公式サイトで取れる予約を取らせてもらった。朝食付き一泊二人で6000円って、ありがてぇなぁ。
そんな訳で、以後、試合の当日の話を書いていく。
試合&宿泊予約当日、起きてみたら道に雪が積もっていた。
ビチャビチャと容赦なくランニングシューズに染み込む雪水にやられつつ、駅に向かい、地下鉄に乗り、札幌ドームの最寄り駅である福住につく。親の顔を見る帰省も済ませ、これからの事に少しすっきりした気持ちも手伝ってか、福住から出た後の空と風が少し心地よい。道はビチャビチャだ。それは仕方ない。
先行入場時間ぐらいにドームにつき、最後尾に並んで入場する。そうそう。コロナ禍以降ギリで入場してたんで忘れてたけど、この感じ。前の人の肩を眺めながら、階段を上る。ドームのデッキ入り口をくぐって屋根の下。折り返してくる人。これだなぁ。と思う。
入場、ごちゃっとしたコンコース(これは正直札幌ドームの作りが悪いんだけども、入場済ませたすぐ後に行列がどばーッと横断してるのは会場でのイベント設計とかを考えると、ないよな~ってちょいちょい思う)、2階に上がって、ゲートをくぐる。
2年近く見てなかったけど、この眺めだった。
色々と感傷に耽ったり、準備したり。
試合ははじまって、終わる。右腕はもってくれた*1。
相手(柏)が「人に当たって、カウンター」しかやってこなかったのと、それに対しては「人に当たって、カウンター」が最高効率とでも言わんばかりの先制点。中央レーンから外れない、目標点がはっきりするミラントゥチッチ選手のポジショニングと我慢に対して、今の札幌はボールを供給できる(相手が緩いのもあってではあるが)。特に小柏チャナティップがプレーしやすそうに見えた。
小柏の「ッそれだよ!」的なゴール。後半開始直後の完璧な崩しからのゴール。最高でした。
ジェイボスロイド選手を送る、素晴らしい仕込み。作った方、協力した方、本当に凄かった。ありがとうございます。*3
試合は恙無く終わる。3-1の完勝(まぁ菅野さんが2点防いでるんだけども)
故石水勲氏(石屋製菓名誉会長、コンサドーレ最高顧問)の追悼ムービーが流れ、しんみりと、感謝の気持ちがわいてくる。すごいことをされた方で、その凄い事に絡んでいられるのはとてもありがたいことだ。
石水創(石屋製菓社長)氏の挨拶も、本当にすばらしく、こうして、感情に流されず、それでも愛情や哀悼、そうした感情を入れ込んで、お話されるというのは、帝王学というか、そうした継承を行い、自覚されていての事なんだろうなと思うと、俺は今すごいものを見ていると、鼻の奥がツーンとした。白い恋人、バカ買いしよ……
この2年は本当にいろんなことがあり、世界が変わり、行動が変わった。
それでも久々に戻ってみて、やっぱりこれが好きだな。これがいいな。と思うのを確かめる事が出来て、とてもよかった。そこは、変わっていないのだ。
個人的な今シーズンは、これで一幕。ドームを出る。名残は惜しいが、バスを囲むでもなけりゃちゃんと帰らないと迷惑がかかっちまう(バスを囲むのは迷惑ではないかと言われれば、そりゃまぁ迷惑ではあるが、革命には犠牲が必要だ!←紫京院ひびき感)
とこらでいつも思うけど、福住駅の看板。アンデルソン・ロペスおらんようになって急遽差し替えられた青木亮太選手のえも言われぬ表情、クッソ好きです。
大通西端のエクストラダンジョン昭和ビル。
試合の後は、片づけをして、帰るのだけど、この日は本当に久しぶりに、最高の居酒屋である燦醸小町大通店に予約したうえで入店。いい時間を過ごさせてもらった。
話すときはマスクして、そういうところに気を付けられる友達と居られることがありがたい。(瞬発力溢れる行動として、千歳にホテルを取ってJBの見送りに出立した勇者には最敬礼しかなかった!)
最高の試合、最高のセレモニー、最高の飲み会に、最高の札幌の町、最高に冷えた雨雪、最高にほどよいホテル(なんか、世界ボクシング機構的な名前のホテルで、狸小路の南側)。
翌朝、札幌の街中のホテルから、札幌の街中を見やる。そこまで高層でないのもポイントが高い。朝飯を食い、ワッチャプリマジ(最高に面白いのでみんな見て:テレ東系日曜10:00!)見て、ホテルを出た。
日曜の午前に街中にいる事自体が、札幌に住んでるとそうそうない。
冷えた空気、濡れた道、歩く人たちのなんか楽しそうな感じ。
これは、来年以降も節々の試合でちょっとやってみたいな!?と思った。
その後は適当に街中をぶらぶらと散歩して、てくてくと歩いて帰宅。
昨日のセレモニーのしみじみ感もあいまって、
「あ、これマジで東京住んでた頃のホーム最終戦遠征ぽいな」
と思った土日であった。
まだ一節残ってますが、とりあえず今年もお疲れさまでした。
皆様も「ホームタウンの最終戦に宿を取り敢えて泊まる」やってみるといいと思います。
ひさびさに試合に行った事を動画にしました。https://t.co/We6XUcReqG
— アラブ三郎 (@alovesun) 2021年11月29日
以上!